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値上げのお話。

 2013-04-25
ブログ上ではご無沙汰しております、店主の加川慎二です。

今回は少しばかり真剣な【お願いごと】があるため、ブログを書かせて頂きます。

皆様もご存知かとは思いますが、輸入小麦の政府売渡価格が4月から9.7%引き上げられました。
それに伴い、各製粉会社により小麦粉の相応の値上げが行われます。

S.KAGAWAではカナダ産やフランス産の小麦、国産小麦をブレンドし製造していますので、
その影響を受けてしまいます。(国産小麦は価格決定の時期が輸入小麦と違うため、
遅れて輸入小麦同様値上げされます。)

またこれも国際相場高騰の影響か、近々の円安の為なのか、その他の副材料の値上げの見積りも届いています。(特にアーモンド類の値上げ幅は30%近いです。。。)
さらには、電気料金の値上げも5月から行われます。


S.KAGAWAでは、仕込みには三重県の天然水・油脂類はマーガリンやショートニングを一切使わず
バターのみ、オリーブオイルもポマードではなくエキストラバージン、といったように良質の材料を
使わせて頂いております。
そのうえで、製造・販売ロスなどをしない前提にて販売価格を決めております。
ですから、様々な原材料の仕入れ価格の値上げは経営上とても大きく影響を受けます。
既に販売価格の値上げをされているブランジュリーもあると聞いています。
しばらく僕もいろいろと考えました。職人として経営者として、、、


そして結論。S.KAGAWAは今回一切値上げは致しません。


が、ここで冒頭に挙げていた【お願い】があります。それは、

『時間やお金の余裕のある時で構いません、パンを1つでも良いので多く買って下さい。
また、出不精になりがちな雨の日や夏の暑い日に、お店に足を運んでパンをみていって下さい。』


ということです。

販売価格を値上げして売上を確保すること、これはこれで簡単なことではありません。
ただ、僕はその方法はつまんないなって思いました。
では、どうしたらよいか。
行き着いた答えは、ブランジュリーならブランジュリーらしくパンで売上を確保する、ということです。

S.KAGAWAは対面販売のスタイルを採っています。ですので、お客さんとスタッフとの会話も
自然と多くなります。

そこで、「あら、値上げしたの」「そうなんです、恐れ入りますがご理解ください」より、
「あと1つ、ハード系のパンを試してみようかな」
「それでしたら、ドライフルーツの入った少し甘いめのライ麦パンはどうですか」という会話が
増えた方がお互い楽しくて素敵だろうなって、さらに「この前勧めてもらったハードパンおいしかったよ」
なんてことがあれば最高だろうなって、僕の頭は想像してしまいました。

スタッフの人数も増え、少しずつですがパンの生産体制も整ってきました。
まだまだご希望の商品をご用意出来ない場合もあるとは思います。
しかしながら日々生産性を向上していき、より多くのパンを楽しんで選んで頂けるように
努力して参ります。

また、製法上、S.KAGAWAのパンは前日からの仕込み生地が多いため、当日の売れ行きに
対応しにくい部分があります。天気・気候、暦など考慮して生産量を調整してはいますが、
やはり客足が鈍くなる日はあるもので、当然ながら売上も落ちますし販売ロスも出易くなります。

ただ、こういう日でも生産量を落とさず営業できるのなら、販売価格の値上げという方法を選ばずとも
経営は成り立つのではないかと考えました。お願いの後半部分の意図はこういうことです。

どちらにしろ、お客さんの貴重な時間とお金を頂戴することに変わりはなく、
不躾なお願いではあると認識しております。
ただ、S.KAGAWAの『いのちを支える、愛のある仕事』っぷりに、少しでもご理解・ご協力
ひいてはお付き合い頂ければ幸いです。

長文失礼致しました。

店主  加川 慎二
(*但し、2014年に予定されている消費税増税の折には増税分の価格改定をさせて頂きます)


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